今日から役立つ一冊「パワーアップ吹奏楽! からだの使い方」高垣 智・著

音楽
スポンサーリンク

こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。

今日ご紹介するのは、

「パワーアップ吹奏楽! からだの使い方」

という『パワーアップ吹奏楽!』シリーズから出された、からだの使い方の本です。

楽器を演奏する人にとって、身体の使い方は非常に重要で、それによって演奏のパフォーマンスが大きく左右されます。

良い姿勢で演奏することや、腹式呼吸が大事なことは分かるけど、じゃあ実際にどうやったらいいんだろう?という人も多いはず。

今回はそんな「からだの使い方」が、吹奏楽を始めたばかりの初心者にもよく分かる内容になっている本のご紹介です。

本書の特徴

巻頭の「はじめに」を引用すると

管楽器の演奏におけるからだの使い方については、近年盛んにその重要性や影響が叫ばれるようになり、関心を持つ人が増えてきました。(中略)わかりやすくもっともらしいけれど実際には役立たない情報ではなく、演奏の実践に役立つ視点を提供することに努めました。

「はじめに」p.4

とあり、著者がトランペット奏者であることからも、より実践に役立つ内容になっていることが記されています。

たしかに、楽器を演奏する際にからだの使い方に関する書籍はたくさんありますが、まずはその理論を理解してもらうことを目的としたちょっと難しい本や、じゃあ実際に演奏の時はどうすればいいの?という実践に繋がりにくい本もあることも確かです。

それに対し、この本は

人間の実際に即した健康的で実践的な視点を提供でき、かつ皆さんの「知識」としてではなく実際の「演奏」に役立つ情報を入れています。また、ウォームアップとクールダウン、練習と急速、けがや病気なども扱っており、からだについて広い範囲をカバーする内容になっています。

「はじめに」p.4

と書かれているように、実際の演奏に役立つということ、そして広い範囲をカバーしている、ということが本書の特徴だと言えるでしょう。

どの範囲をカバーしているかは後述する目次をご覧ください。

目次

はじめに

第1章 からだと演奏の関係
 1.からだを知ることがなぜ役立つのか
 2.からだが変わると音が変わる
 3.自然なからだの動きを身につけるには
 4.からだと脳の関係

第2章 演奏に適した姿勢
 1.姿勢を「状態」で考える
 2.姿勢にかかわる部位を知る
 3.腕の使い方
 4.バランスをとる練習
 5.立奏と座奏

第3章 自然な呼吸で吹こう
 1.呼吸にかかわるからだの動き
 2.息の「流れ」を使う
 3.呼吸にかかわる部位を知る
 4.呼吸のトレーニング

第4章 ウォームアップとクールダウン、ストレッチ
 1.ウォームアップ
 2.クールダウン
 3.ストレッチ

第5章 からだのケア
 1.適切な休息
 2.口のトラブル
 3.全身のトラブル
 4.病気と薬の影響

おわりに

付録
 1.からだの使い方お悩み相談室
 2.「音楽のイメージ」の持ち方
 3.改善のプロセス

知識を大まかに理解→豊富な実践

例えば 第3章 自然な呼吸で吹こう では、まずは

1.呼吸にかかわるからだの動き
2.息の「流れ」を使う
3.呼吸にかかわる部位を知る

で呼吸に関する知識を大まかに理解します。

身体のイラストも豊富にあり、イメージしやすくなっています。

それから

4.呼吸のトレーニング

が記述されているため、知識として理解→実践がよりスムーズな流れになっています。

また、基本として重要なリラックスした呼吸のトレーニングや曲を演奏する時に必要なクイック・ブレスのトレーニングなど、複数のトレーニング方法が紹介されており、非常に実践的な内容であると言えます。

こんな人に読んで欲しい

本書は小さ目であまり厚くない本でもあることから、さらっと読むことができるので、吹奏楽部の中学生にオススメです。

前述したとおり、広い範囲をカバーしているため、基本的なからだの使い方はこの本を読むことによって身に付けることができると言えるでしょう。

知識としての情報もある程度あり、そこから実践に繋がる情報も揃っているので、そういう意味では非常にすぐれた本だと思います。

その一方で、楽器演奏をより本格的に勉強したい方にとっては物足りない内容であることも確かです。

音大生やプロにとっては、全体的なからだの使い方に関する確認程度になることと思いますので、より高度な内容の本を読むことをおすすめします。(後日、ご紹介いたします。)

とはいっても、吹奏楽部の指導や個人レッスンでの指導では役立つ基本的なことが書かれていますので、指導者としても持っていてもいい一冊と言えるでしょう。

まとめ

からだを知るともっとうまくなる!

帯・表面

帯には堂々とそう書かれていますが、これにはぼくも大賛成。

からだを知ると、楽器演奏はもっと楽しくなるし、もっと上手になります。

ぜひこの本を読んで、もっともっと上手に演奏なれるようになってくださいね!

スポンサーリンク