音符の表し方が違うだけで受ける印象が違う!?

音楽
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こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。

先日、とある団体の練習に初めて参加させていただきました。

そこで頂いた楽譜から感じたことを書きます。

こんな楽譜を頂きました

そこで練習で頂いた楽譜を元に、分かりやすく書き直した譜例がコチラです。

一見するとなんともない楽譜です。

そもそも楽譜としてはなんの間違いもありませんが、ぼくにとっては非常に分かりにくい楽譜でした。

なぜ分かりにくいのか、一緒に考えてみましょう。

多く見られる書き方は?

では、どういった書き方なら分かりやすいのでしょうか?

どういった書き方が多く見られるのでしょうか?

ぼくが分かりやすいと感じる書き方は譜例の下段です。

もちろんリズムは全く同じですが、音符の表し方が違います。

違う点は2点です。

  1. 下段は休符を4分休符と8分休符で表している
    • 上段は付点4分休符を使って表している
  2. 下段は2拍目と3拍目をタイで表している
    • 上段は付点4分音符を使って表している

なぜそのように書くと分かりやすいのでしょうか?

楽典ではそのように習う

そもそも、どうして下段が見やすいのかというと、答えは単純です。

音楽を勉強する人はそのように習うからです。

音符を表す際の基本的なルールがいくつかあり、その中で

  1. 付点休符は用いない
  2. 強拍の頭を示す(弱拍と強拍はタイで結ぶ)

というのがあります。

一般的に流通している楽譜を見てみると、そのようになっているのが分かると思います。

たしかに付点四分休符や付点二分休符ってあまり見かけないですよね。

付点8分休符は割と見られますが、これはスペースの都合かもしれません。

強拍の頭も音符の中に隠れてしまうことはほとんどありません。

4拍子の場合、強拍である3拍目が分かるように示されます。

つまり、2拍目と3拍目は音符で繋げずに、タイで繋げるということです。

詳しく見てみましょう。

タイで音符を示す

以下の譜例をご覧ください。(1小節目・2小節目だけ扱います)

左側は4分音符のリズムを下段に示しました。

8分音符を用いることによって、ドやファの入りが2拍目の裏であることが分かります。

右側は2分音符のリズムを下段に示しました。

タイを用いることによって、ドやファの入りが3拍目より早くなっていることが分かります。

このように、付点休符を用いずタイを用いて強拍をきちんと示すことによって、より拍子感が分かりやすい楽譜になっています。

特にシンコペーションという意味で考えると、この楽譜はより適切と言えます。

シンコペーションとは「強拍と弱拍を変えて独特の効果をもたらすこと」で、そのために弱拍の音符を次の強拍の音符とタイで結びます。

つまり、タイを用いずに付点音符で示すと、シンコペーションであることが分かりにくくなります。

もう一度、譜例を見てましょう。

この譜例でシンコペーションになっているのは、ドとファです。

譜例の右側を見てみると、ドやファが本来強拍であるはずの3拍目(3拍目の2分音符)より前に出ていることがよく分かります。

これによって楽譜を見る人はシンコペーションであると認識しているのです。

譜例を比較してみる

最後にもう一度、譜例を比較してみましょう。

この譜例を見た時、それぞれどのような印象を受けるのかまとめます。

上段は3拍目の位置をすぐに把握するのが難しく、シンコペーションとして認識するのに時間がかかります。

あるいはシンコペーションとして感じて欲しくないのか?特殊なリズムの捉え方をして欲しいのか?という可能性も考えてしまいます。

一方で下段は3拍目の位置がすぐに分かると同時に、シンコペーションであることもすぐに認識できます。

迷わずにドやファに強拍のアクセントを移動させて、シンコペーションとして吹くことでしょう。

楽譜から感じ取る情報は多い

今回の件で、演奏者は意外にも楽譜から様々な情報を読み取っているということを感じました。

音符の表し方が違うだけでこんなにも感じ方が違うのは、意外でした。

音楽をやっていると常に新たな気付きがあります!日々、勉強だ!

ではまた次回(^^)

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