第15番【ローズ『32のエチュード』を徹底解説】

ローズ『32のエチュード』を徹底解説
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こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。

引き続き、ローズ『32のエチュード』を1曲ずつ徹底解説していきたいと思います。

曲を解説するにあたり小節番号を用いていますので、小節番号を記入の上で読んでください。

このエチュードの概要については以下の記事をご覧ください。

テクニックも表現力も身に付く『32のエチュード』C.ローズ

構成

この曲は3つの部分に分けて考えたいと思います。

小節番号部分調
1-13部分1h-moll
14-33部分2h-moll → D-dur → h-moll → E:V(?)
34-41部分3(コーダ)h-moll

それぞれの部分を細かく見てみましょう。

部分1

1小節目からテーマ(シファレ…)が提示されます。

2小節目の複付点8分音符+32分音符というリズムが特徴的です。

8小節目で半終止し、その後展開して12小節目でフェルマータになります。

12小節目・13小節目はカデンツァです。

属和音で終止し、フェルマータを挟み、次の部分へと移ります。

部分2

再びテーマが現れます。

ただし16小節目はラ♯ではなく、ラのナチュラルになり、D-durへと転調します。

再びh-mollに戻り、25小節目で一旦全終止します。

26小節目からは複付点8分音符を用いながらだんだんと大きくなり、fでこの曲の頂点を築きます。

すぐにディミヌエンドし、やはりフェルマータを挟み、次の部分へと移ります。

ぼくは33小節目がE-mollの属和音のように思えますが、それだと和声の連続がうまく考えられません。(続くテーマはh-moll。)

どのように考えたらいいのだろう…。

部分3(コーダ)

再びテーマが現れます。

37小節目までの4小節間テーマが完全に再現されます。

最後に4小節のメロディーが付き、この曲は静かに終わります。

より本格的なカデンツァ

この曲で最も注目すべき点は、カデンツァでしょう。

  • フェルマータで伸ばされた音
  • 細かい音符で上行・下行する音階
  • トリル
  • リタルダンドからのフェルマータ

というように、カデンツァの基本的な要素が詰まっています。

記されている音価に配慮しながらも、自由に自然に演奏することが求められます。

ちなみに、より簡易的なカデンツァは第7番で既に見られましたね。

第7番の分析も合わせてご覧ください。

第7番【ローズ『32のエチュード』を徹底解説】

複付点8分音符を正確に

この曲では複付点8分音符が随所に現れます。

テーマにも用いられている重要な要素でしたね。

ぜひ、このリズムを正確に演奏しましょう。

とりあえず短く?

複付点8分音符と32分音符っていうことは、付点音符よりきついわけで、とりあえず32分音符をとにかく短くしておけばいいでしょー?

ターーーーーンタターーーー

というアバウトな考えはやめましょう(笑)。

結果的に32分音符は非常に短くはなりますが、短くても正確な音価で演奏しましょう。

分割して考えよう

演奏しているとき、1・2・3というように心の中でテンポを刻んていると思います。

しかし4分音符で刻んていると、どうしても上記のような考え方になりがちです。

そこで、4分音符で刻むのではなく、8分音符に分割して考えてみましょう。

1・と・2・と・3・と、という感じですね。

(上)楽譜通り(下)8分音符で分割して考える
(上)楽譜通り(下)8分音符で分割して考える

このように考えると、複付点音符+32分音符は

(8分音符)+(付点16分音符+32分音符)

と分解して考えることができます。

複付点音符のまま考えるより、付点音符で考えたほうが断然分かりやすいと思います。

ぜひ細かい音価に分解して、分かりやすく整理してみてくださいね。

それではまた次回(^^)

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