こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。
今日は田んぼで行う作業「溝切り」についてお伝えしたいと思います。
そもそも溝切りとはなんなのか?なんのためにやるのか?説明します!
「溝切り」とは
溝切りとは、文字のとおり田んぼに溝を切る作業のことです。
実際に溝切りをした田んぼをご覧ください。

真ん中に溝ができているのが分かります。
このように溝をきっておくと、スムーズに排水をすることができます。
溝切りの目的・効果
田んぼに溝を作るのは分かりましたが、なんのためにやるのか?
そしてこのように溝を切っておくと、なにがいいのか?
溝切りには以下のような目的や効果があります。
- スムーズに排水ができる。スムーズに中干しができる。
- 土中の有害ガス (硫化水素、メタンガスなど) を抜くことができる。
- 用水不足の場合は逆に、効率的にかん水(水を入れること)ができる。
以上のことから、溝切りはできる限り実施した方が良いようです。
JAの指導では大きくこのように書いています。
さすがに溝切りするだけですぐに増収とはいきませんが、たしかにこの溝切りによって、より的確な水管理はできるようになるでしょう。
とにかく大事ってことなんでしょうね!!!
また、 溝はメダカやオタマジャクシ、ヤゴ、ドジョウなど、田んぼの生きものの中干し期の避難場所にもなるとのことです。
生き物にも優しい取り組みのようです。
溝切りのやり方
我が家では乗用型の溝切り機械を使っています。
このような機械です。

バイクのようにまたがって乗り回します。ブンブン!
そうすると、後ろ(右側)に付いた三角のところで溝ができるという仕組みです。
溝切りの引き方としては
- 水を少し張った状態で行う(乗用型の場合)
- 2m~3m間隔で引く(田んぼの条件によって決める)
- 溝の交差している場所と水尻は必ず繋ぐ
というのがポイントのようです。
排水不良は改善するのか…!?
父は今まで溝切りは全くしたことがなかったそうで、我が家では実は初めての溝切りでした。
うちの田んぼは条件がなかなか悪く、とにかく排水不良で稲刈りが大変です。
というのも、もともと川があったところに田んぼを作ったらしく、その川に沿って水がとても溜まるのです。
現代の基盤整備がされていればそんなことは全くありえませんが、この田んぼは大昔にとりあえず四角く整えたというだけの田んぼです。
1枚の田んぼでも水が溜まるところがあったり低いところがあったり、とにかくデタラメな田んぼです。
なんとか少しずつ改善していけたらいいなと思っています!

とりあえず今年は溝切りをしてみたので、いくらかは排水が改善されていると信じたいです。
去年のように、田んぼがドロドロで稲刈り機が入れず、1枚の1/3くらい手刈り、というような事態は避けたい…。
ではまた次回(^^)