こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。
今回はぼくが実際に使っている『クラリネット 日本の名曲~花は咲く~』というクラリネット曲集をご紹介します。
この曲集の特徴、収録曲、良いところや残念なところ、この曲集の使い場所など詳しく解説します。
日本らしい曲が詰まった一冊
表紙のイメージの通り、日本の美しい四季を感じさせる、そんな曲がたくさん詰まった一冊です。
「早春賦」や「浜辺の歌」のような懐かしい曲から、「千の風になって」「花は咲く」のような最近ヒットした親しみのある曲まで収録されています。
演奏の聴衆の対象としては、年配の方向けという感じでしょうか。
落ち着いた、懐かしいと感じるような曲が多いように思います。
収録曲目は次の項目の目次をご覧ください。
伴奏音源は収録されているカラオケCDも一緒に付いていて、その音源と一緒に演奏できるのも大きな特徴です。
目次
[1] 早春賦[2] 初恋
[3] おぼろ月夜
[4] 花
[5] さくらさくら
[6] 浜辺の歌
[7] シャボン玉
[8] この道
[9] ふるさと
[10] 夕焼け小焼け
[11] ちいさい秋みつけた
[12] 里の秋
[13] 赤とんぼ
[14] 荒城の月
[15] なごり雪
[16] 涙そうそう
[17] 時代
[18] 川の流れのように
[19] 千の風になって
[20] 花は咲く
[21] 春よ、来い
[22] 花
[23] 風笛~あすかのテーマ~
[24] さとうきび畑
[25] 見上げてごらん夜の星を
華やかな伴奏音源が良い
この曲集の素晴らしい点は、なんと言っても「伴奏音源がとても華やか」ということです!
ピアノ伴奏のものもありますが、ピアノに加えてストリングが入っていたり、オーケストラのものもあったり、ポップスはポップスオーケストラもあったりと、伴奏の編成が非常にバリエーション豊かです。
ピアノ伴奏だとちょっとしっとりしすぎちゃうような曲も、この伴奏音源なら華やかに演奏することができます。
実際にこういった編成をバックに演奏するというのはなかなか難しいので、それが手軽にできちゃうのはとても良いです!
ちょっとしたソロでの演奏依頼に
そんなにかしこまった場面ではないけれど、ちょっと演奏を頼まれる場面ってありますよね。
「ソロで演奏を頼まれたけど、何を演奏しよう…。」
「無伴奏は地味過ぎるし、どうやって演奏しよう…。」
そんな時に大活躍の一冊です。
実際にこの曲集を使ってどのように演奏しているのか、ご紹介します。
スピーカーを買うだけでOK
まずはCDをスマートフォンで再生できるように、音源をCDからスマホへとコピーします。
そして小型のBluetooth対応のスピーカーとスマートフォンを接続。
スマートフォンを操作して伴奏音源を再生し、スピーカーから流れてくる音源に合わせて演奏します。
これでどこでも演奏することができます!
恐らくそんなに大きな会場ではないでしょうから、スピーカーは以下のような手頃なもので十分です。
広い会場の場合はCDを再生できる設備が整っていることでしょう。
そういう会場ではCDを直接再生すればOKですね。
スマートフォンでの再生はNG
いちいちスピーカーを通さなくても、スマートフォンで再生すればいいのでは?と思った方もいるかと思います。
しかし、スマートフォンから再生する音量は意外と小さく、クラリネットを吹いていると自分で伴奏が聴こえなくなり、見失ってしまいます。(体験談)
大音量で再生できるスマートフォンがあれば大丈夫かもしれませんが、少なくともぼくのスマートフォン(エクスペリア)ではダメでした。
小型でもスピーカーは必要です。
クオリティは期待しないで
上記の通り、使い勝手の良さでは文句なしです。
ただし、惜しい点もあるのでそれも合わせてお伝えします。
編曲はシンプル
編曲はシンプルなものが多いです。
特にピアノ伴奏は、かなりスッキリと無駄が省かれた印象を受けます。
ピアノ伴奏譜を使って伴奏するのであれば、ちょっと物足りないかもしれません。
ピアノ伴奏で華やかに演奏したいと考えると、使える曲はかなり限られてきます。
アゴーギグは全くない
伴奏音源には、アゴーギグが全くありません。
リタルダンドのところは遅くなりますが、それ以外は全く同じテンポで淡々と進みます。
プロの音楽家として旋律を歌いこむと、それはとても演奏しづらいです。
テンポに合わせて、あっさりと歌い上げることがポイントです。
曲目・伴奏音源は文句なし
いろいろと物足りない部分もあることは確かです。
とは言っても、
- 幅広いジャンルの曲が揃っている
- 唱歌、J-POPS、歌謡曲…
- 伴奏音源のアレンジが華やか
- ピアノ、オーケストラ、ポップスオーケストラ…
というメリットを考えると、持っていると使える1冊だと言えるでしょう。
ちょっとしたソロの演奏をするという機会がある方は、あると便利だと思います。
また今度、使えるクラリネットの楽譜を紹介したいと思います!
ではまた次回(^^)