自然栽培まとめ2021【音楽家が自然栽培に挑戦】

自然栽培
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こんにちは。お米を育てる音楽家、山代丞です。

しばらく更新していませんでしたが、無事に稲刈りも終わり、すっかり冬になってしまいました。

この記事は2021年の自然栽培のまとめで、自己紹介、自然栽培のこと、育てた場所、稲刈りの結果・まとめ、という内容を書いています。

改めて自己紹介

キャッチフレーズの通り、お米を育てながら音楽活動をしています。

実家は米農家ですので、その手伝いをしながら、今年は自主的に自然栽培にも挑戦してみました。

そして音楽家としての活動は幅広く、クラリネット・ピアノ・箏(こと)の演奏や指導をしています。

午前中は農作業をして、午後は楽器の練習をして、自宅の音楽教室で子どもや大人にレッスンをして、という日が多いです。

あとは合唱の伴奏をしに行ったり、たまにどこかでクラリネットを演奏したり、吹奏楽部の指導でクラリネットを教えにいったり。

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

お米を育てる音楽家、山代丞

ちなみに、どんな曲が好き?

どんな音楽が好きな人が作ったお米なのか、人となりが分かるような紹介があるといいよねというお話がありましたので、突然ですが私の好きな曲の紹介です。

クラリネットの好きな曲はブラームスのクラリネット三重奏曲ですね。(クラリネット・チェロ・ピアノの三重奏です。)

師匠の演奏がYouTubeにあったので貼っておきます。

あとはクラリネットソナタも2曲とも好きですし、もちろんクラリネット五重奏曲も、それからその頃(晩年)のピアノ曲も好きです。

クラリネット奏者ですので古典から現代までいろいろと吹きましたが、古いのも新しいのもどの時代の曲も好きです。(でも特殊奏法は苦手。)

クラシック音楽は大好きですが、でもここだけの話、実はそんなにクラシックを普段からあれこれたくさん聴く方ではなく、自分で練習する曲や仕事で必要な曲を聴くぐらいです。

日本の伝統音楽は西洋音楽と違ってこれも大好きですが、でもまだまだ知らないことがたくさんあります。

ただ最近の曲はYou Tubeで頑張って聴くようにしていて、音楽教室に月刊ピアノという雑誌を置いてあるのですが、それに載っている曲は聴いて流行りを把握しようと努力しています(笑)。

自然栽培のこと

きっかけ

我が家では今は主に父が農作業をしています。

「美味しかったよ」とお米を食べてもらえることはとても嬉しいですが、それで万事オーケーかという言われると、父はとっても楽しく農業をしている、という感じではなさそうです。

慣行栽培は、あれこれと肥料を撒いて、除草薬に殺虫剤にと高い農薬を撒いて、でもだからと言ってすごく高くお米が売れるかというとそういうわけではなくて、という状況ですから無理もありません。

それを僕が同じように続けるのはちょっと楽しくないかも…という思っていたところで、自然栽培というのがあるよと教えてくださった方がいました。

幸運にも自然栽培のスペシャリストの方にご指導いただけることになり、あれよあれよと今年の春からその師匠の指導の元、実験的に自然栽培でお米を育ててみることにしました。

自然栽培の米に需要はあるのか?

そもそもなぜ自然栽培や無農薬でやってこなかったかというと、周りにやっている人が少なく、そこまでして始める勇気もなく、ダラダラと、という感じでしょうか。

そもそも農薬を使わないで米が作れるのか?という疑問ですよね。

そして一番は「高いお金を出してまでも、無農薬だとか自然栽培だとか、そういうお米を欲しがる人がいるのか?」という需要に関する疑問でした。

正直、この田舎ではそのようなものを求めている人があまりいるようには思いません。

しかし師匠に話をいろいろと聞いていると、結論としては「需要はすごくある!」でした。

様々なデータを提示していただき、客観的にそれを感じることができました。

たしかに思い返せば「山代さんのところのお米は無農薬ですか?」と聞かれたことがありました。

当時は農薬を使わないなんてとてもと思っていましたが、なるほど、やはり需要があるんだなと感じました。

なるほど、自然栽培

こういうわけですので私は熱い思いがあって自然栽培を始めたわけではないのですが、師匠の話を聞いたり、書籍を読んでみたり、ネットで記事を読んでみたりしながら少しずつ自然栽培の勉強をしてみました。

今まで自分が読んできて一番なるほどな、としっくりきたのは

「草が生える所は野菜が育つ」

です。

これだけ聞くと?かもしれませんね。

でも考えてみてください、そのあたりに生えている雑草に肥料を与えた防虫剤を使ったりしていますか?

もちろんNOです。

でも人がなにかしなくても、自然はバランスを取りながら草が生えて育っているのです。

だから草が生えるところは別に人間が肥料をいれたりなんだりしなくても、野菜を植えれば育つのです。なるほど。

イネだって野菜と同じように、草が生える場所なら育つはずです。たしかに。

もちろん、イネが育ちやすいように環境を整えてあげることは必要です。

いきあたりばったりで始めた自然栽培ですが、今では自分なりにその理論に納得して取り組んでいます。

そして今ではこれがベストな理想的な方法だと自分では思っています。

今年は実験的な規模でのスタートですので、いずれは自然栽培の面積を増やすと共に、自然栽培をする仲間も増やせたらいいと思っています。

なにが大変だった?

今年は田んぼの水平がまったくとれていなかったため、高いところ、つまり土が水に浸かっていない部分でヒエが大量に生えました。それは当然の結果です。

ここで慣行栽培であれば農薬を撒いて除去することも可能ですが、自然栽培の場合は手作業で除草作業するのみです。

あとは原因はよく分かりませんが、なぜか育ちが悪いところもありました。

これも慣行栽培であれば、肥料を撒いて補ってあげることもできたでしょうが、自然栽培では肥料をあげることもしません。

自然栽培は農薬を使わないことはもちろん、肥料も使いません。

自然栽培は土そのものが持っている力で決まってしまいますから、イネが育つための土の環境をしっかり整えておくこと、そしてイネが雑草に負けずに育つように適切に除草をしてあげるというのは難しいことだなとは思いました。

マイペースに自然栽培を

これはあくまでも個人的な考えですが、自分でイネを育てているので、自分がそれでよければそれでいいのです。

人に雇われているわけではないので、「雑草がたくさん生えちゃってイネがあまり元気に育たなかったな、イネさんごめんね」でもいいし、「イネさん、手作業で雑草をきれいに取り除いてあげますからね!!」と毎日除草作業を頑張ってもいい。

自分のペースで楽しくできているということが一番大事だなと思っています。

ちなみにぼくは割と前者よりで、マイペースに、気楽な気持ちで、ストレスフリーで栽培しています。

自分が農業をしていて楽しいなと思える範囲で、継続的に無理なく頑張れる範囲で。

音楽活動もあるのでバランス良く、とにかく毎日やりたいことを楽しくやって生きることがモットーです。

こんな場所で育てました

長年の耕作放棄地

今回、自然栽培に挑戦した田んぼは減反政策が始まって最初に減反にした田んぼです。

つまり、40年以上お米を植えていない田んぼということになります。

前にこの田んぼについて記事を書いたことがあったので、合わせてご覧ください。

田んぼを放置するとどうなる?驚きの結果がこちら

数年間耕作放棄されていた田んぼで自然栽培をやってみた事例は多くありますが、それほどまでに長く使われていなかった田んぼでやってみるのは珍しいのでは?というお話もありました。

自然栽培は土の力が大事と書きましたが、そういう意味ではこの田んぼは農薬や肥料が入っておらず、自然栽培をする上ではよい条件だったようです。

山の水の一番搾り!

我が家のその田んぼは山際で、奥羽山脈の山々から絞れてきた水がそのまま田んぼに入っている田です。

雨がたくさん降れば水はたくさん流れてくるし、天気がいい日がしばらく続き干ばつになると川の水がなくなってしまうこともあります。

一般に秋田県産のお米はおいしいと評価されていますが、秋田県と言っても広く、いろんな条件の田んぼがあります。

我が家のように山からの水がすぐ入る山間部の田んぼもあれば、川をずっと下った水が入る平野の田んぼ、常に水不足になりやすいところは沼で貯めておいた水が入る田んぼもあります。

我が家は一番上流で山からの一番良い水を贅沢に使えているんじゃないかな?と思っています。

奥に見える木々は低い山。その奥に沢があり、その奥は奥羽山脈につながっている。

我が家のお米が美味しいというのであれば、これが一番の要因だと私は思っています。

「山の水の一番搾り」という表現、どうでしょうか?

放し飼いのニワトリ

子どもの生徒さんがレッスンが来て「先生、ニワトリがいた!」とはしゃいでいました。

「そうそう、先生のおうちではニワトリを放し飼いしているんだよ~。」

我が家ではニワトリを飼っていて、産んでくれる卵を頂いています。

日中は放し飼いにしていて、屋敷周りや慣れてくれば田んぼまではるばる冒険していることもあります。

道路には出ていかないし、日が暮れてくると小屋に戻ってくるので意外とお利口さん!

「産みたての卵に、家で採れたお米でTKGとか贅沢!!」と言われますが、ぼくがTKG(卵かけご飯)を食べるのは、たまーにです。

ニワトリは祖父が生きていた頃から飼っているのですが、昔は牛や他の動物もいたようです。

草刈りした草を牛に食べさせ、そしてその牛の糞尿は肥料になって、その肥料を田んぼにいれて、という循環ができていて、その循環はまさに自然栽培的だ!と思いました。

我が家のお米が一番

我が家で育てている米の品種は「あきたこまち」です。

毎年、新米がとれると親族やお世話になっている方に送ったりしているのですが、いつも美味しいと言ってくださいます。

父は「いろいろなところからお米をもらっているが、山代さんからもらったお米が一番美味しい」と言われたのが嬉しかったと得意げに話しています。

特別な工夫をしているわけではないので、美味しいとすればやはり水のおかげではないでしょうか。

私自身は友人との会話で、つや姫が美味しいだとか青天の霹靂が美味しいだとか、そういう話になったことがあります。

その時に「ぼくは家のあきたこまちしか食べたことがないからな~」と言ったのですが、そこですかさず「自分の家の米を食べられるのが一番幸せだよ」と言われて、ああそうか、そうだよな、と納得していました。

世の中にはうちのお米より美味しいお米はいくらでもあると思いますが、やっぱり自分が生まれ育った土地で育ったお米が自分にとっては一番美味しいお米だと思っています。

稲刈り後、

稲刈りは10月14日にしました。

田んぼはかなりぬかるんでいたので、コンバインで刈るのは諦めて、手刈りをしました。

脱穀はコンバインにおまかせ。

さて次は乾燥機にとやってみたのですが、量が少なすぎるせいかうまく機械が動かず。

結局ハウスの中でブルーシートに広げて乾かすことにしました。

10月29日、まぁまぁ乾燥したようなので、籾摺りをしました。

乾燥が足りないとうまくできないこともあるようですが、なんとかクリア。

その後はコイン精米機で白米に。

ところどころカメムシのせいで黒いお米がありますが、気にならないレベル。

被害が結構あれば光選別しようかと思っていましたが、必要なさそうです。

農薬を使わなくても全然OKですね。

あとは食べるだけ。

慣行栽培と比べて味はどう違うのか?と言われるとちょっと困ってしまいますが…。

正直、慣行栽培のほうが甘みは強い気がします。

ただ、自然栽培のほうが自然な甘さというか、すっきりした味わいというか、飽きないというか…。

なんか身体に良さそうな味がする気がします(笑)。

まとめ

ところで、結局いくら収穫できたのかというと…。

1反歩あたりで換算すると2俵くらいでしょうか。

びっくりするくらい少なすぎますが、これは自然栽培だからというよりも、田んぼの条件が悪すぎるのが主な原因です。

やはり放置しすぎた田んぼを田んぼとして機能させるのはとっても難しい…。

条件がいい田んぼ、ずっと農家をやっているベテランさんなら、もっとたくさん取れるはず。

とにかくまた来年に向けて頑張ります。

それではまた次回(^^)

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