こんにちは。お米を育てる音楽家、ジョーです。
前回は稲刈りしたモミを農協に出荷する流れを紹介しました。
今日はモミが白米になるまでの流れを紹介します。
前回の記事はコチラからご覧ください。
モミを乾燥させる
刈り取ったばかりのモミは水分が25%ほどあるので、これを15%まで乾燥させます。
コンバインで刈り取ったモミを作業小屋の乾燥機に入れます。
我が家の乾燥機はこのような乾燥機です。

我が家の機械たちはどれも超年代物で、この乾燥機もぼくより大先輩です。
乾燥はゆっくり時間をかけて行うので、13時間くらいかかります。
もみ殻を取り除く
次は乾燥させたモミを籾すり機へ入れ、もみ殻を取り除いていきます。
乾燥機から送られてきたモミが右上から籾すり機へ入っていきます。
SATAKEと書かれた灰色の機械が籾すり機です。

こちらも超年代物で、調べてみた感じだとSATAKEの初代の揺動籾摺機ではないかと推測します。
籾すり機へ入ったモミは、すられることによってもみ殻が取れます。
その後、モミとお米が振動する台で分別されます。

この台が揺れることにより、左側に既にもみ殻が取れたお米、右側にまだもみ殻が取れていないもの、というように選別されます。
まだもみ殻が取れていないものは再度すられる工程へと戻ります。
下の写真を見ると分かるように、この台にはくぼみがたくさんあり、振動することによって、お米は左側の高い方へと押し上げられ、モミは右側の低い方へと滑り落ちる、という仕組みのようです。

もみ殻が取り除かれると、お米は次の機械へと移されます。
選別する
この段階ではくず米(製品にならない小さいお米)も混ざっているため、選別をした後、計量しながら袋に入れていきます。
左側にくず米、手前に選別で条件を満たしたお米が落ちてきます。
手前の排出口の下には体重計のようなものがあり、一定の重さになると自動で排出が止まるようになっています。

機械の中がどのようになっているか覗いてみましょう。
以下の写真が機械の中身ですが、網のようなものがあるのが分かります。

この網が回転し、隙間から飛び出た小さいお米がくず米になる、という仕組みです。
ニバゴメってなに
くず米のことをこのあたりでは「ニバゴメ」と言います。
おそらく二番米(にばんまい)がなまったものでしょう。
実際にニバゴメを見てみると、小さいお米や青いお米ばかりなのが分かります。

我が家ではニバゴメをニワトリの餌に混ぜています。
袋に詰める
無事に選別を通過したお米たちは30kgずつ袋に詰められます。

これで完成ですが、袋に詰められているお米は「玄米」です。
保存するときは、この玄米の状態で保存します。
玄米を近くで見てみましょう。

黄色みがかっていて、胚芽と言う出っ張りがあるのも分かります。
精米する
白米にするには、この玄米を精米機に入れて精米します。
我が家にも昔は精米機がありましたが、調子が悪くなってしまったので廃棄してしまいました。
精米するときは街のコイン精米機を使っています。
精米すると真っ白な白米になります。

白米までの道のりは長い
このように白米が出来上がるまでの過程をみてみると、結構な過程を経ているんだなと改めて感じます。
普段何気なくお米を食べていますが、農作業に関わって改めてお米のありがたさをひしひしと感じるのでした…。
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それではまた次回(^^)